パチンコ店の『実情』
1) 『爆裂機』から『低価格』
パチンコ産業の売上高は、2002年からしばらく伸びていました。
理由は、この時期に多くの『爆裂機』が台頭したからです。
「たまに大勝ちすることがある」ということで、多くの人たちが普段の負けを忘れて
金銭感覚がマヒした時代です。
しかし2007年、規則改正の経過措置によって爆裂機のすべてが撤去されました。
そのため、パチンコ産業の売上高が急激に下がったのです。
基本的に、パチンコは庶民の娯楽というのが本筋。
現在では、時代のニーズに合わせて、低価格のパチンコを提供しています。
2) 薄利商売
客が入って繁盛している店は、パチンコを1発打って、粗利益の平均値は20銭前後。
じつはパチンコは、究極の薄利商売なのです。
終日稼働の打ち込み玉数が約6万個と言われているので、
1日中玉を飛ばしても、平均で1万2千円しか負けない計算になります。
遊技機の価格は1台40万円近くなので、1日1台あたり5千円も粗利益を稼げたら
良いという感覚が一般的。
ですので、40万円1台につき80日で元がとれるようになる計算です。
しかし現実的には80日も人気が続く台はまれなので、赤字採算になる新台入替も
珍しくありません。
数機種の、長く人気を保っている台の収益にかけているのが現状です。
3) パチンコの将来
パチンコ参加率は、10〜20代を中心に極端に減っているので、
団塊の世代がマーケットからリタイアする十数年後、超高齢化と若年層の参加低迷によって、
パチンコ市場の規模が小さくなっていく可能性が高いのです。
※ 詳細は、『パチンコのすべて』 をご覧ください。